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復讐って?

カテゴリ:映画

スター・ウォーズ2、クローンの攻撃を見てきました。2部につながるエピソードもあったりして、けっこう楽しめました。ボバ・フェトが何者なのかとか、ルークと叔父叔母の関係とか、クローン兵ストーム・トルーパーのオリジナルが誰なのかとか。もっとも、全てストーリー上は特に関係に無い、かなりマニア向けなナゾですが。

アミダラとアナキンのラブストーリ部分は少々間延びぎみ。大河ドラマ「スター・ウォーズ」としては、もっとさらっと語っても良かったんじゃないかと思います。商業的な理由だったのかも。

一つふと疑問に思ったことがあります。第2部の第3話(2-3)の邦題は、みなさんご存知の通り「ジェダイの復讐」ですよね。原題は「Return of the Jedai」。誰が誰に復讐?

2-3に登場するジェダイの騎士は、元を含めて3人。ルーク・スカイウォーカー、ダース・ベーダー(アナキン・スカイウォーカー)、そしてヨーダ(血筋はレイアを入れて4人)。2-2でルークはベーダーに片手を切り落とされますが、別にそれを恨んでいるような描写はありません。その程度で「ジェダイの復讐」というのは、ちょっと笑えます。帝国皇帝はルークにとって敵ではありますが、復讐かというと少々違います。彼にとって皇帝は倒すべき相手であって、私念を燃やすような関係ではありません。ルークの師匠であるベン・ケノービはベーダーに殺されはしましたが、彼にとってはその恨みより、ベーダ―が実の父だと言うことのほうが重要な問題のようです。ヨーダの死は単なる老衰ですし、そもそもジェダイは、恨みなどというダークサイドに落ちるような感情を持ってはいけないのです。

ではベーダーが誰かに復讐しようとしていたのか?彼は帝国側についていて、息子のルークを引きこもうとしているだけです。皇帝にも忠誠を立てているようで、恨んでいるような場面は出てきません。死ぬ間際に、ダークサイドにとらわれてしまったことを悔やむ発言を残しますが、復讐らしいことはしていません。では一体だれの復讐なんでしょう?

ここで発想の転換をしてみましょう。上で書いたように、ジェダイはダークサイドに落ちるような感情や考えをもってはいけないのですから、ジェダイが復讐するという文章そのものがおかしいことになります。つまり、そもそも「Return」を「復讐」と訳したのが間違いではないのか。

たしかに「Return」には復讐するという意味もあります。しかしこの意味には、出ていった、あるいは追放された者が帰ってきて復讐をするという状況が含まれています。2-2では、ジェダイはだれも追放されていない。ルークは確かに出ていきましたが、それは修行のためです。2-2では、絶えようとしていたジェダイの血筋が、ルークとその妹であるレイアによって復活することでハッピーエンディングを迎えます。また、行方不明になったルークが、ヨーダの元で再び修行を積んで戻ってくることで、反乱軍に勝利がもたらされます。ダークサイドであるベーダーが死ぬことで、ジェダイに再び善の波が戻り、フォースに中立がもたらされます。よってここは、「ジェダイの帰還」あるいは「ジェダイの復活」とするのが妥当ではないでしょうか。

ただ私としては、「帰ってきたジェダイ」を推したいのですが。

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