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黙ってしまう

カテゴリ:いろいろ

職人が無口な理由:NBonline(日経ビジネス オンライン)

だから職人は無口なのだと思った。これだけ複雑な計算をしているとしゃべっている暇はない。この複雑な計算を意識的にやろうとするとすごく大変なことだが、熟練すると無意識のうちにほとんど自動的に脳がやってくれる状態になる。それは無我の境地で、変に意識するとかえって作業の邪魔になる。

私は、意識してないってことはないなぁ。私の場合、普段あちこちに散漫になっている意識を、少ない事柄だけに集中させている感じですね。で、そうやって生み出したリソースを何に消費しているかと言うと、自分の頭の中に作り上げたお客様のイメージを、捕らえることです。なお「捕らえる」であって「作り上げる」ではないです。イメージを作る作業は、カットに入る前の仕事です。カットは、頭の中のイメージに、ひたすら現実を近づけていく感じですね。そしてこのときの私は、たいてい無口になります(笑)まぁ、ウチのお客様は、静かなほうがお好きな方が多いので、いいんですけどね。おしゃべりは終わった後で、という。ともかく、しゃべるとそっちに意識が行って、イメージを捕らえづらくなるので、自然と無口になりますね。

国村さんは、若い職人を指導するときに、たとえ失敗して製品にならないとしても、とにかく最後までやらせる。脳科学的に言うと、最後まで完結して初めて強化学習が成立する。最後まで仕上げないと学べないことがある、というのが非常に大事なことだ。

失敗してもいいからとにかく最後までやるってのは、ウチでもそうですね。初心者のうちは、つい細かくちまちまとカットしてしまって、時間内に終わらない(仕事ではあまりやりませんが、練習のときは時間設定をします)人が多いですが、(納期が一番てわけじゃないですが)まずは下手でもいいから、時間内に最後まで仕上げる練習をします。で、抜け落ちた隙間は後の練習で詰めて行く、という感じ。仕事を覚えるにはそのほうが効率がいい、と私は思ってます、が、他の職人さんも同じかどうかは、知りません。

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